本音でIJCad2 -AutoCadとの比較-

IJCadの方が優れている点について

一つ目は前回書いた動きが軽いこと。
二つ目は面積や線の長さを計算するとても便利なコマンドがあることです。

AutoCadLTではマクロを使って面積の合計や何本もの線を一括で合計できるようにしていました。ところがIJCadには初めからあるんです!!

↑ これがIJCadのMEASUREGEOMというコマンドを使った時のオプションです。右の方に合計面積(S)、合計長さ(T)と出てきています。

↑ こちらはAutoCadのものです。

AutoCadには面積を出すAREAというコマンドがあり、一つずつ図形を選択していくと合計面積をだすことができます。けれども図形が多い時は囲った中の面積を一括で出したいと思いませんか?IJCadのMEASUREGEOMではそれができます。もちろん一つずつ選択することもできます。

合計長さについても一本ずつでも囲って一括でも出すことができます。積算にはかなり便利なコマンドです。

三つめはJWCadの図面を一括でdwg形式に変換できることです。

業者さんからもらったJWCad形式の図面。一度JWCadで開いてDXFに変換してから読み込む作業が必要でした。それをファイルの数だけする必要があります。これをIJCadでは一括でdwg図面に変換できます。もちろんファイル全てまとめてです。(これはIJCadのLT版には無い機能です。)

四つめは上記以外にも便利なコマンドがあることです。
  • 文字外枠-室名や図面名称を書くときに文字の周りを四角で囲いませんか?四角の真ん中に文字がくるようにとか文字の長さが変わったから書き直し、といった面倒な作業を簡単に行えます。複数の文字を選択して文字の周りの余白を指定すれば一括で囲えます。その上、可変を選択しておけば複数選択で文字の長さがばらばらでも勝手にあわせてくれます。大きさを指定して全て同じ大きさで囲うこともできます。
  • 切断線-大きさを指定して簡単に書けます。バランスよく書くには面倒なので。
  • 包括処理-JWCadにあって十字路を作る便利な機能らしいです。(私はあまり使いませんが)
  • 他、2つのオブジェクトが交差した点でオブジェクトを分割したり、複数の交わった図形の外形をポリラインで囲えたりとちょっと便利になるコマンドがあります。
  • 上記のコマンドはLT版には無いものもあります。
五つ目はLISPが使えることです。

AutoCadLTではLISPが使えませんでした。LISPがない分、ディーゼルマクロが使えましたがバージョンがあがるごとに修正が必要なコマンドがあり面倒な点もありました。それに比べてLISPはバージョンの影響をあまり受けないようなので勉強し直しですが優れた点に入ると思います。(LT版は使えません)

六つ目はサポートです。

AUTODESK(AutoCad)のホームページは何か情報を探そうと思ってもかなり探しづらく、探せたと思っても英語のページだけということが良くあります。質問したくてもどうすればいいのかわかりづらいと思います。サブスクリプションの契約も危うく勝手に更新されるところでした。一方でIjCadはホームページもとても分かりやすく何度かメールで質問もしましたがその日のうちに丁寧に返事ももらえました。サポートにはかなりの好印象をもっています。

次回はAutoCadの方が優れている点について書きたいと思います。