2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

上機嫌で何が悪い!ブログ「ナイン・ストーリーズ」J.D.サリンジャー著 野崎孝訳

「BANANA FISH」(吉田秋生作) は高校生の時に熱狂的に読んだ。あの漫画の各編のタイトルは、アメリカ文学由来だったとは、高校生の僕は知る由もなく。 僕は男の子だから特にそうなのかもしれないけど、自分が社会にどう受け入れられていくのか、とか、社会…

上機嫌で何が悪い!ブログ「夏目漱石を読む」吉本隆明

明治の文豪 夏目漱石に迫る一冊。「迫る」というかもう「抉って」います。その生い立ちから、育った家庭環境から、作中人物から、文体から。吉本隆明特有の「〇〇〇と思います。」という言い切りの表現が多いのが気になるけど、吉本隆明ならでは、ということ…

上機嫌で何が悪い!ブログ「本は、これから」池澤夏樹編

「BOOK」を生業とする36人の著者のオムニバス形式の一冊 概ね著者達の論調は、一部の本は電子メディアにとって代わるものの、紙の本は依然として残るであろう、ということで一致しています。 そこに本の流通システムへの自己反省や、装丁業界からの反論、本…

上機嫌で何が悪い!ブログ「本当の戦争の話をしよう」ティム・オブライエン著 村上春樹訳

僕にも面白い本をかぎ分ける能力が育っているのだろうな。いっつも他人のおすすめばかりだけど、この本についてはおもしろそうな匂いを「感じ取った」。しかもタイトルに「戦争」なんてワードが入っているにも関わらず。 オリジナルのタイトルは「Things The…